阿呆ロートルの隠れ家 NZ250 神格化計画

最凶鈴菌の誉れ高い NZ250 と戯れる、カルトでコアなアジトです

唐突に…登録完了っ!実戦に向けて試験配備!?

早起きして、焦る気持ちでナンバー取得して来ました。

軽協が開くと同時に書式を受け取り、急いで記入し窓口に。

月曜日の混み合うところに新人さんがまごまごと・・・

見かねたお馴染みの姉御がスッと処理してくれたおかげで、覚悟していたよりもすんなり登録完了です。

午前中の現場に乗り付けるため、都市高速で巡航しながら様子を見ようと企みました。

微調整のために、ヘッドライトケース固定ボルトやシフトリンケージのロックナットの締め込みを緩めにしていたためにアクシデント発生!

こいつのバイブレーションを甘く見てました。

クルーズ速度とは言え、朝の渋滞です。急な車線変更や意味不明なブレーキの車ばかりです。回転は抑えていたけど、その分シフトが増えました。

眼一杯緩んだリンケージはペダルを一番低い位置に追いやってくれました。

既に逆シフトに組んでいたためダウンできず、4速のまま6000prmキープです。

更に、ライトケースも片方ボルト脱落。三又のロア固定ボルトも飛び去りました。

耐久やF1で「シフト出来ないようですねぇ」の実況はよくありますが、わが身に起こるとこれは想像以上に神経をすり減らします。

オーバーレブには出来ないし、後続や合流車にも気が抜けません。我慢の走行で次のランプからピットイン。車載工具がきちんとあることは確認済みだったので、すぐにピットワークを終えてコースインです。6速6000rpmで概ね期待通りの走行フィールです。

一般道をクールダウンを兼ねて6速のみで現場まで。

現場を終えてチェックしたところ、クラッチシャフトのOリング劣化からオイルリークを発見しました。インシュレーターの亀裂もやっぱり少し気になります。

まだまだ戦闘機として復帰させるまでは手を加えるところがありそうですが、まずは最初の1000kmをトラブル解消させながら育てていくことにします。

NZ250の優位性について 自己満足のための比較

 

 

NZ250の魅力は、そのスレンダーなサイズ抜きには語れません。

各排気量の代表車種と比較してみます。

50ccはTZR50、125ccは愛機CBX125F、そしてそこそこ売れたSRX250Fと比べます。

記載は TZR50 ⇒ CBX125F ⇒ SRX250F ⇒ NZ250 の順です。

 

全長mm     1,875      1.940     1970      1935

全幅mm      600       680    710       685 

全高mm     1,025      1.120     1015      1020

シート高mm    760       770     750       740

軸間距離mm   1,250      1.280     1340      1325

乾燥重量kg     83       107      121      118

エンジン     水冷2st     空冷4st    空冷4st     油冷4st

     クランクケース  DOHC4バルブ  DOHC4バルブ  DOHC4バルブ       リードバルブ    単気筒     単気筒     単気筒

総排気量cc     49       124      249      249

ボアmm      40.0      58.0      73.0      72.0

ストロークmm   39.7      47.0      59.6      61.2

圧縮比        8.2      11.0      10.0      10.2

最高出力ps/rpm  7.2/9,000   17/11,500    32/10000   33/10000

最大トルク㎏m/rpm 0.65/7,500  1.1/8,500    2.4/10000   2.5/7500

点火方式      C.D.I      CDI   フルトランジスタ フルトランジスタ

始動方式      キック  セルフ式のみ   セルフ式のみ  セルフ式のみ

変速機     6 段リターン  6 段リターン   6 段リターン  6 段リターン

変速比1       3.250     3.363     2.466      2.461

   2       2.125     2.111     1.812      1.750

   3       1.550     1.631     1.363      1.315

   4      1.227     1.333     1.080      1.047 

   5      1.040     1.153     0.888      0.869

   6      0.923     1.041     0.781      0.772

燃料タンク容量L   10.0     11.0       10.0       11.0

燃料消費率km/L   60      ー       59        ー

キャスター    24・30    27・00     24 ・30      26・00

トレールmm    78       90      78       102  

タイヤサイズ 前 80/90-16  前 80/100-16   前 890/90-16  前 90/90-17            後 90/90-17  後 90/90-18    後 110/80-18  後 100/80-17

発売時の価格 269,000 3TU 339,000 JC 11   379,000 51Y  399,000 NJ44A

 

単純に比較できるわけでもありませんが、数字の上でも優秀なのは読み取れます。

車格はほぼCBX125Fと同等。同クラスのSRX250Fとはエンジン性能上圧勝です。

もちろん、カタログ公称値です。全く同一のシチュエーションで勝負した場合、それ程大きなアドバンテージとは言えないでしょう。全てのMCは所有歴があり、それぞれの個性は理解しているつもりのおいらが思うのは、排気量と車体のバランスからいえば、みんな同じようなサイズです。

TZRは2stですし、30km/hの原付です。比較対象に挙げるのは可哀想です。

しかし、ここで改めて思うのは、CBX125Fの突出した高性能です。減衰比では低く見えますが、14000rpm回り切りますので、NZやSRXと走っても、直線と高低差の少ないショートコースであれば互角に走れます。

対SRX250Fとの比較では、空冷エンジンで高回転型に持ってきたSRX250Fはどうしてもスタミナが続かない(熱ダレ)イメージがありますが、500kmを一気に走った初号機の安定感はずば抜けていました。おいらには、良くも悪くもYAMAHAのライディングの型にはまるSRX250Fよりも、自由度の高い(重心は低いけど悪く言えば不安定)NZ250の方がスタイルに合っていて、思い切ったアクションが出来るという点でも加点します。

 

データと主観のコラボレーションで、このクラス最高はNZ250とさせて頂きます。

 

 

 

NZ250 降臨っ!!

1986年当時の愛車は、MVX250F。下駄はMBX50F。

サーキットデビュー前後でしたので、パラΓとGSX-Rも使っていました。

時代はバブルに突き進んみ、みんな浮足立っていました。

周囲は2st半分、VTも多かったです。

クォーターは黎明期から主流へと変化していく過程です。

半年ごとに、当時の最新鋭レーサーからのフィードバックが行われ、街中にはツナギで決めた走り屋(もどき)があふれ、「バリバリマシン」「モトチャンプ」などの膝スリマガジンが多数売れまくっていた時代です。寝ても覚めてもバイクに夢中でした。

 

新旧交代の玉石混合の峠は、寿CBや、今では珍走団人気のばぶちゃんやゴキ・ザリもいました。GPZはFとRとSがそれぞれのサウンドを響かせて、そんな中でTZR、NS-R、RG、KRといった2stレプリカが引っ掻き回すという状況で、見ているだけでワクワクしたものです。

そこにひときわ甲高いマルチの音を響かせてかっ飛んでいったのが、FZ250とCBR。ちょっと遅れてGF250。あ"~っ懐かしい。

 

時代は多気筒、ハイパワーのレプリカ至上主義に舵を取ったわけです。

 

そんな時にひっそりとデビューしたNZ250。

気に留めるのは、「貧乏人」とレッテルを貼られるようなもんでした。

これが悲運の始まりです。